大鵬薬品工業株式会社から銀座マイアミ美容外科 丸山直樹院長に依頼をし、婦人科形成についていただいたコメントを編集して掲載しています。
なかなか他人には相談しづらいデリケートゾーンに関するお悩み。顔や胸と同じように、膣内や小陰唇などのデリケートゾーンも美容整形が可能なことをご存じでしょうか。
形や色味などの見た目、膣のゆるみについてのお悩みなど、人によって抱えている問題はさまざまですが、そのようなデリケートなお悩みの解消を目的として、婦人科形成(女性器形成)という選択肢も存在します。
目次
◆婦人科形成(女性器形成)とは?
人と比べることの難しいデリケートゾーン。パートナーから女性器の形を指摘され、コンプレックスに感じていたり、ほかの人と違うのではないかと不安になっていたりする方も少なくありません。そんなお悩みを解消できる選択肢の一つ、「婦人科形成(女性器形成)」について、詳しく解説します。
◎婦人科形成(女性器形成)
婦人科形成は、女性器の形を美しく、また機能を改善することを目的とした施術です。婦人科形成は女性器形成や女性器整形、または陰部形成とも呼ばれ、その診療科は月経や妊娠、性感染症などを扱う一般婦人科と区別して「美容婦人科」と呼ばれることもあります。
婦人科形成は、女性器の見た目のコンプレックスの解消、痛み・かゆみなどの症状が改善することで、QOL(Quality of life:生活の質)の向上につながる可能性もあります。
◎婦人科形成(女性器形成)でよくある相談
デリケートゾーンのお悩みは人によってさまざま。ここで、婦人科形成を受ける人の代表的なお悩みを紹介します。
- 小陰唇の大きさ・形(左右差)
- 小陰唇の色(黒ずみなど)
- 膣のゆるみ
- 痛みや違和感
- 不感症
- ムレ、におい
上記のほかに、座った時の違和感や下着との擦れ、未経験なのに処女膜が裂けてしまったなどのお悩みで婦人科形成を受ける人もいます。受診のきっかけは人ぞれぞれですが、近年では「将来介護を受ける時に備えて、デリケートゾーンの見た目や衛生面を整えておきたい」というニーズも高まっています。
◎代表的な婦人科形成(女性器形成)の施術
婦人科形成の代表的な施術の中から「小陰唇縮小」「膣縮小」について、解説します。
▼小陰唇縮小
小陰唇の形や大きさは個人差が大きく、何が正常かという明確な定義はありませんが、小陰唇が大きいと下着からはみ出たり、擦れたりして痛みを生じることも。ほかにも、垢が溜まりやすくなったり、尿が飛び散ったりと衛生的な気がかりもあります。
小陰唇縮小とは、名前の通り、小陰唇(大陰唇の内側にある左右一対のヒダ状の部分)のサイズを小さくする施術です。肥大した小陰唇を取り除き、縫合します。小陰唇の左右差が気になる場合は、小さい方のサイズに合わせることもできます。
▼膣縮小
加齢や出産などにより膣がゆるむと、膣内に水が入ってしまったり、性交時に満足感を得られなかったりする原因に。膣縮小は、膣入口やゆるんだ膣壁の粘膜を切除して、ヒダをつくりながら膣内を縫い縮め、物理的に膣のゆるみを改善する施術です。
膣のゆるみの治療は膣縮小のほかに、膣内にヒアルロン酸を注射して膣を狭くし、膣圧を高めるアプローチ(膣ヒアルロン酸)もあります。
上記以外にも、婦人科形成には次のような施術があります。
- 副皮切除
- 大陰唇縮小
- クリトリス包茎手術
- 処女膜再生
- 外陰部臭症(すそワキガ)に対するボツリヌストキシン注射
婦人科形成を受ける場合は、自分のお悩みに対する施術ができる医院を選びましょう。治療前には医師と十分にすり合わせを行い、完成イメージやダウンタイムの長さ、感染症のリスクなどについて理解した上で慎重に検討しましょう。
◆婦人科形成(女性器形成)を受ける前と後に気を付けるべきことは?
婦人科形成を受ける前後には、気を付けるべきことがあります。こちらでは外科手術を伴うケースの注意点を紹介しますが、施術内容や傷口の状態によって判断が異なるため、医師から指示があった場合はそちらにしたがってください。
◎術前の過ごし方
婦人科形成手術前には、クリニックによっては剃毛をすることがあります。しかし、術前に剃毛をした場合でも術後に毛が生えてきてかゆみや不快感を生じることも。あらかじめVIO脱毛をしておくと、不快感を軽減できるでしょう。
また、手術した直後はシャワーを浴びられません。手術当日の朝にシャワーを浴びておきましょう。手術当日の服装は、下半身を締め付けない、ゆったりとしたワンピースなどが適しています。
デリケートゾーンは出血しやすい部位のため、汚れてもいい下着と夜用ナプキンも持参していくと安心です。
▼膣周辺の整形を受ける前には、膣内環境を整えることも大切!
婦人科形成の術後は、とくに膣内環境が乱れやすいと言われています。膣内環境を整えるために、術前からバランスのとれた食事や十分な睡眠を意識し、規則正しい生活を心がけておきましょう。
膣内細菌叢(膣内フローラ)のバランスが乱れ悪玉菌が増殖することも、膣内環境の悪化を招く一因になります。膣内を健康な状態にキープするためには、膣内の善玉菌であるデーデルライン桿菌の増加をサポートする乳酸菌「Rosell-11&52」の摂取もおすすめです。
▼内部リンク
膣内フローラに期待の成分!乳酸菌「 Rosell(ローゼル)-11&52」とは?
女性の膣内環境に良い働きをする乳酸菌「Rosell-11&52(ローゼル-11&52)」とは?
◎術後(ダウンタイム)の過ごし方
婦人科形成を受けた後は、できるだけ安静に過ごしましょう。手術当日は長時間の歩行や階段の上り下りはできるだけ避けてください。安静に過ごすことで傷からの出血や内出血のリスクが下がりますので、可能であればお仕事は2~3日控えて、ゆっくり休むと良いでしょう。
手術箇所を清潔に保つため、ナプキンはこまめに取り換えましょう。ウェットティッシュや清浄綿を用意しておくこともおすすめです。お手洗いに行った際は、乾いたトイレットペーパーではなく、ウェットティッシュなどで優しくぽんぽんと拭いてあげると、患部への負担が軽減されます。洗浄便座も使用可能ですが、術後1週間程度は水圧を弱めに設定しましょう。
シャワーは手術翌日から浴びられますが、湯船への入浴は術後2週間程度控えてください。湯船につかると全身の血行が良くなり、手術箇所の腫れが長引いてしまうおそれがあるためです。また、浴槽内の雑菌による感染リスクもあるため、様子を見ながら入浴することをおすすめします。
自転車やバイクなどのまたがる乗り物の使用は、術後1か月間程度は控えましょう。性交渉や飲酒、タバコも、術後1か月程度はおやすみした方が安心です。
◆コンディションを整えて施術を受け、自分の選択に自信を持とう!
コンプレックスの解消の選択肢の一つとして期待できる婦人科形成。
しかし、術前・術後のセルフケアをしっかりと行わなければ、膣内環境の乱れによりカンジダや細菌性膣症になってしまうことも。婦人科形成の際には規則正しい生活を心掛けながら、乳酸菌「Rosell-11&52」の摂取で膣内フローラの善玉菌をサポートすることも検討してみてはいかがでしょうか。
なお、各施術には注意点もございますので、カウンセリングをしっかりと受け、ご自身が納得した上で施術に臨みましょう。
※乳酸菌「Rosell-11&52」は本記事内の疾患を解消することが実証されたものではありません。
監修医師
銀座マイアミ美容外科 院長
丸山 直樹 Naoki Maruyama
日本専門医機構 形成外科領域専門医 / 医学博士 / 昭和大学藤が丘病院 形成外科兼任講師
- 1978年 – 愛知県豊橋市生まれ
- 2004年 – 昭和大学医学部卒業
- 2004年 – 聖隷浜松病院 勤務
- 2007年 – 昭和大学形成外科学教室 入局
- 2013年 – 昭和大学藤が丘病院形成外科 講師
- 2014年 – 他院 大手美容外科 入職
- 2015年 – 同院 統括院長就任
- 2017年 – 銀座マイアミ美容外科 開院
- 2018年 – 医療法人社団形星会 理事長就任