正しい膣ケアと、 女性を守る乳酸菌 Rosell (ローゼル)-11&52とは?

大鵬薬品工業株式会社から山口明美さんと松本智恵子先生に依頼をし、いただいたコメントを編集して掲載しています。

~膣内環境を整えて、女性たちのお悩みを改善~
「膣ねぇ」こと日本初の膣プランナー山口明美さんと婦人科医師の松本先生が、正しい膣ケアについて語りました。 (写真左)松本先生 (写真右)山口さん

INDEX
フェムテック?最近の女性の悩みって?
実はみんなデリケートゾーンのお手入れを知らない?
「膣」に興味を持つきっかけは人それぞれ
「膣ケア」って何をすれば良いの?
「膣ケア」で女性ホルモンを味方につける

フェムテック?最近の女性の悩みって?

(フェムテック=「Female+Technology」を掛け合わせた言葉。女性の健康をテクノロジーでサポートするソフトウェアや医療、プロダクトやサービスのことを示す)

山口
フェムテック」は一時期、流行語のようになりましたね。企業が積極的に取り組んだことで、「膣専用」の洗浄剤や保湿剤なども増えてきました。
松本先生
街の薬局でもデリケートゾーン用のケア用品を取り扱うところが増えて、購入しやすくなりましたよね。ただ、興味が高まってきた分、「どこまで洗って良いの?」「どこまでが膣で、外陰部はどこまで?」などの質問が増えたと思います。
山口
デリケートゾーンは、人と比べることがほとんどないから、興味を持つまでに至らない方も多いですよね。
まずは自分の膣のことを知ることは大切だと思います!口と同じく、外に向いている臓器の入り口ですから。
松本先生
患者さんによって悩んでいることも違いますし、自分のデリケートゾーンをみたことがない人もいれば、専用の製品を使って毎日ケアしている人まで、個人差がかなり大きいです。気になっていることがあれば、気軽に相談いただくのがいいと思います。

実はみんなデリケートゾーンのお手入れを知らない?

山口
実は膣の洗い方、排泄物の拭き方を知らない方も多いですよね?
松本先生
そうですね。みなさん、いつの間にか自己流で慣れてしまっていて、実は拭き方が間違っていて、雑菌が膣や尿道に入ってしまい、膀胱炎や細菌性腟症といったトラブルの原因になることもあります。
山口
私は娘が2人いるんですけれど、出産した時に沐浴指導で外陰部の洗い方を教わるんですね。
だけど、娘が成長した時に洗い方を教えている方って、意外に少ないのかな?と感じることがあります。
私は「」のことを若い世代に知っていただきたいと思い、TikTokをやっているんですが、10-20代の女の子から良くコメントが来るんです。
「親子で見てます!」という方もいます。私の動画で、一番再生数が伸びているのが「おしっこの拭き方」なんですよ。
今400万再生を超えているんです。本当に基本的なことを知りたいのだなと改めて気づかされました。
松本先生
病院ではデリケートゾーン専用の洗浄剤で洗うようにとか、赤ちゃんのお尻拭きのようなシートを使って拭うなど、基本的なことはお伝えできますが、デモンストレーションを加えた指導までは、なかなか行き届きません。山口さんのように発信してくださる方がいると、正しいデリケートゾーンのケアの方法が広まるので、ぜひみなさん参考にしてほしいですね。

「膣」に興味を持つきっかけは人それぞれ

山口
そもそも私が「膣」に着目したのは、婦人科系の疾患を持っていて長年体調不良に悩んでいたからです。さまざまな治療を受けてもなかなか改善されなかったんですが、膣ケアと膣トレに出会ったのを機に、不調から回復し、体重も落ちて肌のシミが消えて・・・と劇的な変化があったんですね(※個人の感想です)。
健康だけでなく美容の観点からも、女性は「膣」を意識することが大切なんだと感じました。
松本先生
患者さんは「ニオイ」や「かゆみ」などの相談をきっかけに膣に興味を持つことが多いようです。
例えば性交渉の際にパートナーから「あそこが臭う」と言われたとか、性交渉の後にかゆみが出たとか、VIO脱毛をきっかけに外陰部を見てみたら、恥垢が溜まっていたなど。20代になってから膣への関心が高まる方が多いようです。
山口
性感染症の方は最近多いですよね?
松本先生
そうですね。昔よりも受診される方も増えて、発見される症例数も増えたのではないでしょうか。
性感染症が身近になっているからこそ「パートナーが変わったら一度病院でチェックをする」という習慣を身につけていただきたいと思います。
山口
ニオイ・かゆみは本当に多い悩みですが、「膣ケア」を取り入れることで改善されることが期待できますよ。

「膣ケア」って何をすれば良いの?

松本先生
膣内はさまざまな菌がバランスをとりながら存在しています。善玉菌が優位な膣内は抵抗力があり、悪玉菌などが悪さをすることを抑えます。
しかし、寝不足や疲れ、ストレス、食生活の乱れなどが原因で悪玉菌が優位になると「ニオイ」「かゆみ」「おりものの変化」などの症状が現れます。腸内環境のように「膣内環境のバランス」に着目することが膣ケアの第一歩ですね!
山口
膣ケア」は膣内環境を正常にするためのケアなので、膣や外陰部を正しく洗浄すること、乾燥を防ぐために保湿することなど直接触れるケアの他に、食事や生活習慣の見直し、サプリメントの摂取などを行います。
特に乳酸菌は膣内に必要な善玉菌の筆頭です。乳酸菌を積極的に摂取することで膣内環境が変わり、ニオイが和らいだ・お通じが良くなった・血色が良くなったなどの声も聞かれますよ。
また美容の観点から見ると、膣内環境が整うことで、美肌や美髪につながると感じています。私自身、ファンデーションいらずのスッピンで過ごせるほど、肌が丈夫になりました!
松本先生
膣内の善玉菌は「デーデルライン桿菌(かんきん)」という乳酸菌です。
特に「Rosell(ローゼル)-11&52」という乳酸菌は、ラクトバチルス属の乳酸菌の中でも悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌の増加をサポートすることが期待されています。乳酸菌を選ぶ時は、乳酸菌の種類もチェックしてみてくださいね!*1
山口
膣にいい乳酸菌選びが重要なんですね。情報をしっかりと見極めることも大切ですよね。

「膣ケア」で女性ホルモンを味方につける

山口
私自身、今48歳になるんですが、19歳から今まで最長で6ヶ月しか仕事を休んだ期間がないんです。重い生理痛などを抱えたまま過ごしていたのを思い出します。
今は女性がバリバリ働く時代になって、15~64歳の女性の70%以上が働いていると統計で出ています。
女性特有の悩みを抱えたまま過ごすよりも、「女性ホルモンを味方につける」という気持ちで「膣ケア」を取り入れてほしいなって思います。
また、膣ケアは「お口」のケアと同等だと考えています。
体の中に通じる入り口である「膣」の中の雑菌を繁殖させないように洗浄・保湿を行い、健やかな膣内環境を維持していきましょう!*2
松本先生
そうですね。基本は生活習慣や食生活を見直すこと。そして膣の洗浄や膣内環境に注目したサプリメントの摂取で、デリケートゾーンのニオイやかゆみの悩みは改善されることが期待できますよ。
ぜひ膣ケアを生活に取り入れてみてください。
〈参考文献〉
*1若林杏樹・山口明美、なんとなくずっと不調なんですが膣ケアで健康になれるって本当ですか?、初版、P98-99、2022年
*2若林杏樹・山口明美、なんとなくずっと不調なんですが膣ケアで健康になれるって本当ですか?、初版、P91-97、2022年
  • 日本初の膣プランナー
    山口 明美(やまぐち あけみ)

    エステティシャンの門を叩き、美容業界歴29年。
    社会人としてのキャリアを積むかたわら、あらゆる婦人科系の不調に悩みました。2人目の出産時には、14針を縫う会陰裂傷を経験し、産後うつや心身の回復に悩まされる日々を過ごしていた時に出会ったのが膣ケアと膣トレです。

    女性が仕事と家庭を両立する中で、必ず起こりうる女性ホルモンの変化による様々な不調や、「知らなかった」という無知による病気の発症や進行、生理痛による苦しみや辛さ、更年期で昇進を諦める悔しさを、自分の身体についての理解を深めることで自身を守り抜いてほしいと思います。

    「なんとなく」を卒業し、一生輝く女性でいるために今一番大切なフェムテックリテラシーを伝える啓発活動として様々な講演やセミナーを企業やSNSで発信しています。

  • 【監修】
    婦人科医師
    松本 智恵子(まつもと ちえこ)

    フィデスレディースクリニック上野院院長
    日本産婦人科学会認定産婦人科専門医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。
    滋賀医科大学を卒業後、京都大学医学部婦人学産科学教室に入局後、大津赤十字病院、洛和会音羽病院などを経て、フィデスレディースクリニック上野院院長となる。
    現在は院長として婦人科診療に携わる傍ら、女性医療に関する記事の監修も多数行っている。