デリケートゾーンの気になるニオイ・・・膣内環境を整える乳酸菌Rosell(ローゼル)-11&52とは?

大鵬薬品工業株式会社から山口明美さんと松本智恵子先生に依頼をし、いただいたコメントを編集して掲載しています。

~膣内環境を整えて、女性たちのお悩みを改善~
「膣ねぇ」こと日本初の膣プランナー山口明美さんと婦人科医師の松本先生が、デリケートゾーンの「ニオイ」について語りました。
(写真左)松本先生 (写真右)山口さん

INDEX
婦人科で相談が多いデリーケートゾーンの「ニオイ」
自分にあった生理中の「ニオイケア」を
食事・生活習慣から改善するニオイケア
膣内の「菌がいない」人も!

婦人科で相談が多いデリーケートゾーンの「ニオイ」

松本先生
病院では、おりものの検査や子宮頸がん検査、必要に応じてエコー検査などをすることで、原因を探っていきます。
山口
私のところにも「ニオイ」を気にされている方が多く相談にこられますね。幅広い世代の方が「ニオイ」について悩まれていますが、一括りに「これが原因です」とは言えないですよね?
私自身、10代の頃から40代までを考えると、ニオイはずっと変化しているような気がします。
松本先生
そうですね。デリケートゾーンのニオイが気になる場合は、さまざまな原因が考えられます。不衛生な状態だったり、生理中だったり、性感染症に罹っている可能性もあります。 細菌や出血が原因でない場合は、「膣内環境のバランス」が崩れていることが原因だったりします。 ニオイが気になり膣を洗いすぎてしまって膣内環境のバランスが崩れてしまうという悪循環になることもあるんです…。 更年期に入ると女性ホルモンの分泌量が減ることにより影響を受けることもあります。
山口
「ニオイ」ってとても主観的なので、受診した方が良いのか判断に悩むと思うんです。
松本先生
日本人はとくに「ニオイ」に敏感だと言われています。自身のニオイを気にすることは身だしなみの一つとして定着していることから、神経質なまでにニオイを気にされる方も。
「病気ではない」と判断されたことでスッキリされる方も多いので、まずは自己判断せずに婦人科で相談されることをお勧めします!

自分にあった生理中の「ニオイケア」を

山口
女性ホルモンが変化することでニオイが変わることを受け入れつつ、できるだけ不快なニオイが出ないように抑えたいですよね。特に生理中はニオイやかゆみがひどくなる方が多いみたいです。
私は膣内環境を整えることで、おりものやニオイが改善された経験があるので、膣ケアに力を入れています。そのほかに気をつけることはありますか?
松本先生
ニオイの大半は、デリケートゾーンで雑菌が増殖したことが原因となりますね。
生理中は、栄養が豊富な経血があることで雑菌が増えやすくなります。ナプキンをつけていると蒸れやすくなるため、さらに雑菌が増殖しやすい状態になります。
生理中のニオイを抑えるためにオススメなのは膣の中に入れて経血を受け止める「月経カップ」の使用です。*1 月経カップだけだと不安な方は、布ナプキンと組み合わせると良いと思います。
日本ではまだまだ使い捨てのナプキンが主流ですが、圧倒的に蒸れやすくなるため、ナプキンを使用する際は頻繁に交換することをおすすめします。
また、VIOの処理は、経血や排泄物の付着を防ぎ雑菌の繁殖を抑えるため、ニオイケアとしてもおすすめです。
山口
VIOの処理については、先生に同意します!
私は祖母の介護をしていたのですが、祖母はVIOの処理をしていたため、清拭が楽でした。
といっても、102歳で亡くなる1ヶ月前まで自分で排泄していたんです。自分で排泄物を拭くときも、VIOの毛がない方が衛生的ですよね。

食事・生活習慣から改善するニオイケア

山口
ニオイが気になる箇所のお手入れだけでなく、最終的には、食事や生活習慣を見直すことも併せて取り組む必要があるのかなと考えています。
松本先生
特にデリケートゾーンをしっかりケアしたい方は、発酵食品を積極的に摂るのもおすすめです!
山口
納豆やキムチ、味噌などですね。私は添加物もできるだけ避けるようにしています。
松本先生
そうですね。外食やジャンクフードが続くと、知らないうちに添加物を過剰摂取しています。
そうすると、やはりニオイにも影響しますね。タバコもデリケートゾーンのニオイに影響すると思います。
山口
あと、寝不足の時も体臭がキツくなる気がします!
松本先生
寝不足になると、ホルモンバランスが乱れ、善玉菌が減り、膣内環境のバランスも崩れるので、ニオイも変化すると思います。
仕事や子育てで忙しい時は、食事だけでなくサプリメントで乳酸菌を補うのもオススメです。

膣内の「菌がいない」人も!

松本先生
ニオイの元は「雑菌」であることが多いんですが、全ての菌をなくせばよいということではありません。
膣内には乳酸菌などの「善玉菌」、大腸菌などの「悪玉菌」、そして「日和見菌」がバランスをとりながら存在しています。
善玉菌が悪玉菌をコントロールできている状態が正常で、悪玉菌が増えると、おりものの増加やニオイの元となります。
山口
悪玉菌を排除するためには善玉菌が必要なんですね?
松本先生
そうですね。ですが、抗菌薬を服用した後は膣内の細菌バランスが崩れてしまうことがあります。バランスが崩れてしまうと、抵抗力も弱まります。医師から治療のために必要と判断された抗菌薬はきちんと飲むことが大切です。一方、自分から抗菌薬の処方をお願いしたり、あるいは自己判断で余っている抗菌薬を飲むなどは避けた方がいいですね。自分自身の免疫力を日頃から高めることを意識するといいですね。
山口
膣内から菌がいなくなったら、どうすれば良いですか?
松本先生
健康的な生活を送るとともに、積極的に乳酸菌を摂取することをおすすめします*2乳酸菌Rosell(ローゼル)-11&52という乳酸菌は、膣内に存在するラクトバチルス属の乳酸菌の中でも、特に悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌の増加をサポートし、膣内環境をより正常に保つことができると期待されています。
抗菌薬を服用した場合は、積極的に乳酸菌をサプリメントなどで補うと良いと思います。
山口
膣の中を正常に保つことで、健康と美容、そしてニオイにもアプローチできるので、ぜひみなさんも膣ケア&膣トレを日常に取り入れてみてください!
〈参考文献〉
*1若林杏樹・山口明美、なんとなくずっと不調なんですが膣ケアで健康になれるって本当ですか?、初版、P72-76、2022年
*2若林杏樹・山口明美、なんとなくずっと不調なんですが膣ケアで健康になれるって本当ですか?、初版、P98-99、2022年
  • 日本初の膣プランナー
    山口 明美(やまぐち あけみ)

    エステティシャンの門を叩き、美容業界歴29年。
    社会人としてのキャリアを積むかたわら、あらゆる婦人科系の不調に悩みました。2人目の出産時には、14針を縫う会陰裂傷を経験し、産後うつや心身の回復に悩まされる日々を過ごしていた時に出会ったのが膣ケアと膣トレです。

    女性が仕事と家庭を両立する中で、必ず起こりうる女性ホルモンの変化による様々な不調や、「知らなかった」という無知による病気の発症や進行、生理痛による苦しみや辛さ、更年期で昇進を諦める悔しさを、自分の身体についての理解を深めることで自身を守り抜いてほしいと思います。

    「なんとなく」を卒業し、一生輝く女性でいるために今一番大切なフェムテックリテラシーを伝える啓発活動として様々な講演やセミナーを企業やSNSで発信しています。

  • 【監修】
    婦人科医師
    松本 智恵子(まつもと ちえこ)

    フィデスレディースクリニック上野院院長
    日本産婦人科学会認定産婦人科専門医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。
    滋賀医科大学を卒業後、京都大学医学部婦人学産科学教室に入局後、大津赤十字病院、洛和会音羽病院などを経て、フィデスレディースクリニック上野院院長となる。
    現在は院長として婦人科診療に携わる傍ら、女性医療に関する記事の監修も多数行っている。