世界の女性たちの間で広く知られるようになった「デリケートゾーンケア」。日本でもニオイやムレの予防、アンダーヘアの処理などさまざまなデリケートゾーンケアが提唱されており、取り入れる女性が増えつつあります。
そんな中、新時代のケアとして今注目を集めているのが「セクシャルケア」です。あまり聞きなれない言葉のため、「どんなもの?」「デリケートゾーンケアとどう違うの?」と思う方も多いでしょう。今回は、そんな「セクシャルケア」について詳しく解説しました。
目次
◆セクシャルケアの基礎知識
セクシャルケアとは、「セクシュアル・ウェルネス=性の健康」を守るために大切な下半身のケアの総称です。ニオイ対策やアンダーヘアの処理といった従来のデリケートゾーンケアにとどまらず、デリケートゾーンまわりのスキンケア、性行為をより豊かで楽しいものにするためのプロダクトを使った「膣トレーニング」など、さまざまなものを含みます。
「セクシャルケア」という言葉の響きに抵抗を持つ方は、まだまだ少なくないかもしれません。しかし、セクシャルケアは決して恥ずかしいものではなく、性の健康を維持したり、自分の性生活を主体的にコントロールしたりするために大切なケアなのです。
◎市場規模も拡大中
デリケートゾーン用の洗浄剤やスキンケア商品が多数出回るようになった現在。若い世代を中心にアンダーヘアの処理やVIO脱毛をする人も多くなっており、セクシャルケアへの関心は、少しずつではあるものの確実に高まっています。
加えて、日本は清潔好きの人が非常に多い国でもあります。今後、デリケートゾーン用の洗浄剤を使うことが“常識”となる日も遠くはないかもしれません。
2020年代には、日本でもさらに多くの女性がデリケートゾーンケアを含むセクシャルケアに関心を持つようになること、それにまつわるプロダクトが続々販売されることが予想されます。
◆セクシャルケアが必要なワケ
日本でも関心が高まりつつあるセクシャルケア。しかし、欧米をはじめとする諸外国と比較すると、まだまだ遅れを取っているのが現状です。
◎欧米を中心に海外の女性の間では常識
欧米ではアンダーヘアの処理やデリケートゾーン専用の洗浄剤を使用したり、骨盤底筋を鍛える道具を使用したりすることが、ごく一般的に行われています。
世界保健機関「WHO」でも、セクシャルウェルネスを「性に付随する身体的、情緒的、知的、社会的な健康のこと」と明確に定義し、セクシャルケアについて「単に妊娠・出産や性感染症に関する相談とケアにとどまらず、人生と人間関係を豊かにするものであるべきだ」と明言しています。
セクシャルケアはもはや、世界規模で習慣化が推奨されているケアと言っても過言ではありません。では、そんなセクシャルケアを習慣にすることで、どのような効果が期待できるのでしょうか?
◎意識することで異常などのトラブル発見につながる
セクシャルケアを習慣にする最大のメリットは、デリケートゾーンへの意識が高まり、乾燥やムレ、ニオイ、おりものの異常などのトラブルを早めに発見できるようになること。
毎日のケアを通して、女性の身体の中でもとくに大切なパーツであるデリケートゾーンへの関心を高める効果があると考えられます。
さらに、生理が正常な周期であるのかを確かめるようになったり、婦人科検診の重要性を理解できたりと、女性としての健康維持に関心が強くなる方も多いでしょう。
◎パートナーとの関係もよりよいものに
セクシャルケアの習慣化は、パートナーとのスキンシップの時間をより幸せなものにすることにもつながります。
アンダーヘアやニオイなどが気になって性行為に抵抗感があるという方も、セクシャルケアでそれらの悩みを改善できれば、もっと明るく楽しい気持ちで二人の時間を過ごせるはず。
自分に自信を持ち、より前向きな気持ちでパートナーとのスキンシップを楽しめるよう、セクシャルケアをぜひ日常生活に取り入れてみましょう。
◆デリケートゾーンのケア方法
セクシャルケアの中でもマストと言える「デリケートゾーンのお手入れ」。とはいえ、正しいお手入れの方法を知らないという方は多いのではないでしょうか? ここからは、デリケートゾーンの正しいケア方法をご紹介します。
◎「洗浄」「保湿」がポイント
デリケートゾーンケアの基本は、「洗浄」と「保湿」。専用の洗浄剤で清潔にし、保湿アイテムで潤いを与えます。
デリケートゾーン用の洗浄剤にはさまざまな種類があります。代表的なものは、ソープやフォーム、ジェルなど。やさしくケアしたい方には、泡立てて使えるソープやフォームがおすすめです。
一方、ジェルは指ですみずみまで綺麗にしたい方にぴったり。洗浄剤による肌への負担が気になる方は、より肌にやさしいオーガニックタイプを選ぶようにしましょう。
◎保湿ケアでうるおいをしっかりキープ
洗う際は、洗浄剤が膣の中に入らないように注意します。汚れが溜まりやすい膣の外側、大陰唇と小陰唇の間のひだを丁寧に洗いましょう。
お風呂から上がったあとは、保湿アイテムで保湿します。乾燥を防ぐローションタイプ、スプレータイプから、膣マッサージ専用のオイルタイプまで多種多様なものがあるので、お好みのものを選んでみてくださいね。
◆まとめ~内側からもセクシャルケア~
セクシャルケアは今後、女性が健康に、より明るく積極的に生きるためには欠かせない習慣となっていくはず。「これまで関心がなかった」「挑戦する機会がなかった」という方も、まずはデリケートゾーンのお手入れから始めてみませんか?
膣内環境の改善が気になる方は、身体の内側から膣内環境を整える乳酸菌「Rosell(ローゼル)11&52」を試してみてはいかがでしょうか。
デリケートゾーンのニオイやかゆみは、膣内の善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れることで起こっている可能性があります。「Rosell(ローゼル)11&52」は、膣内の善玉菌を増やす乳酸菌サプリメント。身体の中から自然に善玉菌を増やし、膣内環境を健やかに導くサポートをしてくれます。セクシャルケアの一環として、ぜひ普段の生活に取り入れてみてくださいね。
おすすめ記事:監修:海老根真由美
1997年埼玉医科大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター母体胎児部門にて病棟医長を就任。
2013年6月からは、白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開業。
所属:日本産科婦人科学会・日本母性衛生学会・日本周産期・新生児学会・周産期メンタルヘルス研究会