生理周期は短くても長くても良くない!生理不順の定義と原因とは?

生理が来なかったり、遅れたり、早かったり、長かったりと生理周期が乱れていたりしませんか?生理不順は現代の女性によくみられる症状ですが、その症状の裏に思いもよらぬ病気が隠れていたりすることもあります。ここでは、生理不順の種類や原因についてお話ししたいと思います。

生理不順とは?

生理不順は、生理周期が規則的にならなかったり、生理の量や期間が一般的な状態から極端に外れたりしている状態をいいます。では、正常な生理はどんな状態をいうのでしょうか?下記を参照してみましょう。下記の項目のうちどれか1つでも逸脱していれば生理不順と言えます。

  • 生理周期…25~38日(平均28日)
  • 生理期間…3~7日間(平均6日)
  • 経血量(生理時の出血量)…20~140ml(最も多い日で2~3時間に1回のナプキンを替える程度の量)

生理不順の種類

一口に生理不順といってもいろいろな種類があります。

無月経

いったん初経を迎えたのに、その後3か月以上生理のない状態をいいます(続発性無月経)。18歳を過ぎても生理がこない場合は原発性無月経と呼ばれます。

希発月経

生理周期が遅い状態(39日以上)をいいます。

頻発月経

生理周期が早い状態(24日以下)をいいます。

過短月経

生理期間が短い状態(2日以下)をいいます。

過長月経

生理期間が長い状態(8日以上)をいいます。

過少月経

経血の量が極端に少ない状態(20ml以下)をいいます。

過多月経

経血の量が極端に多い状態(140ml以上)をいいます。

上記以外に、思春期や更年期の時期はホルモンバランスが不安定なため、生理不順となりやすいですが、これは異常なことではなく、ホルモンバランスが落ち着くことで改善されていきます。

生理不順の原因

生理不順の主な原因はホルモンバランスの乱れです。ストレスや肥満、痩せすぎ、ダイエット、食生活の乱れ、睡眠不足などによって女性ホルモンのバランスが乱れることが知られています。

生活の改善や、ストレスを回避することによってホルモンバランスは改善され、生理不順も治まることが期待できますが、そのまま放置してホルモンバランスの乱れが長期化すると、将来的に不妊の原因となる恐れがあります

また、生理不順は病気によっても引き起こされることがあります。生理不順の各種類において原因となる病気には以下のようなものがあります。

無月経

  • 原発性無月経…子宮や卵巣、膣の先天奇形、染色体の異常、脳腫瘍など
  • 続発性無月経…脳(視床下部、下垂体)の病気や機能障害、シーハン症候群(分娩時の大量出血やショック状態によって脳下垂体にダメージが残った状態)、神経性食欲不振症(拒食症)、多嚢胞性卵巣症候群(卵子の発育が抑制され排卵が難しい状態)、早発閉経(43歳未満の閉経)、早発卵巣不全(40歳未満でホルモンの状態が閉経と同じ状態)、子宮内膜炎(子宮内膜に炎症が起こった状態)、アッシャーマン症候群(子宮内腔に癒着をきたし、月経量が減少する状態)、甲状腺機能障害、糖尿病など

希発月経

無排卵周期症(生理のような出血はあるが、排卵を伴わない状態)、多嚢胞性卵巣症候群など

頻発月経

無排卵周期症、黄体機能不全(黄体からの女性ホルモンの分泌不足により、排卵から生理開始日までの期間が短縮した状態)など

過多・過長月経

無排卵周期症、子宮筋腫、子宮腺筋症(子宮内膜が子宮の筋肉の中にできる病気)、子宮内膜増殖症(子宮内膜が過剰に増殖する病気で、がん化の可能性が高い)、血液凝固障害など

過短・過少月経

無排卵周期症、アッシャーマン症候群、子宮発育不全、黄体機能不全など

病気が複合している場合や、人によって症状の出方には個人差がありますので、紹介した病気以外の可能性もあります。生理不順が起こった場合には、婦人科を早めに受診するようにしましょう。

基礎体温計測のすすめ

生理不順になりがちな人は、基礎体温を測る習慣をつけましょう。生理不順の状態を確認するのに、基礎体温の計測は非常に有用です。婦人科受診の際にも医師の診断・治療にとても役に立ちます。基礎体温を測ることで、次回生理日の予測、排卵の有無、黄体機能の状態の確認を行うことできますので、自分の生理周期を知り、からだの状態を把握することができます。

まとめ

生理不順の原因となる病気や状態は多くあるため、原因を調べるためにはまずは婦人科を受診しましょう。その受診の際に基礎体温表があれば、診断の精度があがりますし、受診回数を減らすことにも繋がります。生理不順の方は、からだが不調を訴えていることになりますので、受診したことがない場合には早めに受診するようにしましょう。

生理不順を放っておくことは、将来の不妊や不育症に繋がるだけでなく、ホルモンの状態によっては子宮体がんになりやすい状態を作り出します。

自分のからだと自分の未来は、自分にしか守れません。ぜひこの機会に、基礎体温を測る習慣をつけ、婦人科を受診してみましょう。

参照元
医療情報科学研究所(2013)、病気がみえる vol.9: 婦人科・乳腺外科 第2版、メディックメディア、pp.24, 32, 34, 36, 37, 40, 42、45, 95
日産婦誌63巻1号 2)月経異常
日本生殖医学会|不妊症Q&A p11アッシャーマン症候群の説明
日本産婦人科学会 HUMAN+女と男のディクショナリー

出典:いしゃまち
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