人には聞きにくい!「生理」と「おりもの」のお話

女性特有の現象である、おりものの分泌や生理。「性や自分の身体にまつわる話は恥ずかしいものではない」と言われるようになった今でもなお、身近な人とおりものや生理について語り合うのに抵抗がある方も少なくないでしょう。

そのため、正しい知識を身につけるきっかけがなく、一人で「自分のおりものが正常なのかわからない」「時期によっておりものの状態が変化するので心配」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、おりものの基礎知識、おりものと生理の関係について詳しく解説します。

おりものってどんなもの?

おりものとは、子宮や膣から出る酸性の分泌物のこと。汚れを一緒に排出することで膣内を清潔に保ったり、雑菌が子宮内に侵入するのを防いだりと、女性の身体を守る役割を担っています。

また、おりものは分泌量や色、粘度の変化によって、生理周期や健康状態を把握するのにも役立ちます。「下着がベタベタして不快」といったようにマイナスイメージがつきまとうおりものですが、実は私たちの身体を守り、健康状態を表すバロメーターとしても機能する大切なものなのです。

◎おりものの量やニオイには個人差あり

おりものの量は生理周期によって増減するうえ、個人差が大きい部分でもあります。気にする人が多いニオイについても、個人差が見られます。量もニオイも「これが普通」という基準はとくにないため、「明らかに異常がある」「普段と大きく異なる」などの場合でなければ、過度に心配する必要はありません。

女性ホルモンの周期から見る「おりもの」の変化

◎おりものと生理の関係

おりものには、汚れを体外に排出して膣の清潔を保つほか、膣や子宮を精子が通りやすい状態にし、受精を助ける役割があります。それに対して、生理(月経)は、古くなった子宮内膜を血液と一緒に体外へ排出するための現象です。

女性の身体では、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンの増減が周期的に繰り返され、排卵や生理が引き起こされます。ホルモンの増減の影響で身体が変化するこの「生理周期」は、おりものの状態や量の変動と密接に関わっています。

◎生理周期によるおりものの変化

生理直後のおりものは血液が混じった茶色から褐色で、その後は一時的に量が減ります。卵胞ホルモンの分泌量が増え、卵巣にある原始卵胞の1つが発育を始める「卵胞期」には、おりものの量も少しずつ増え始めます。この時期のおりものは粘り気が少なく、さらっとした状態です。

卵胞ホルモンの分泌がピークに達し、卵胞から卵子が飛び出す「排卵期」。この時期にはおりものの量が増え、透明でゼリー状のよく伸びるおりものが2~3日分泌されます。

排卵後の「黄体期」には黄体ホルモンが急増することで、子宮内膜が厚く柔らかくなり、受精卵が着床できる準備が整います。この影響を受け、おりものの量は徐々に少なくなり、糊のように粘り気がある、白濁した状態へと変化します。このときのおりものは、下着につくと黄色っぽく見えることも。生理が近づくとニオイが強くなる人もいます。

妊娠しなかった場合は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量がともに減少。不要になった子宮内膜が、はがれ落ちて血液と一緒に体外へ排出されます。この働きが「生理」です。

なお、生理以外のタイミングで血が出るのは「不正出血」と呼ばれ、子宮や卵巣の病気のサインである可能性も。すみやかに婦人科を受診しましょう。

◎おりものの量は年齢によっても変動

おりものの量は女性ホルモンの分泌量に影響されるため、年齢によって変動します。一般に、女性ホルモンの分泌が不安定な10代ではおりものも増減しやすく、女性ホルモンの分泌がもっとも多い20代~30代では、おりものの量も多め。40代以降は徐々に分泌量が減少し、閉経後はほとんど分泌されなくなります。

おりものの状態を正しく見極めよう

◎生理前のおりもの

排卵期にゼリー状のおりものが出たあとは、おりものの量は一度減少します。ただし、生理直前になると再びおりものの量が増えます。色は白濁したものが多く、下着につくと黄色っぽくなることもあります。ニオイはややキツく、生臭さや酸っぱい感じがします。

おりものがこのような状態に変化したら、もうすぐ生理が始まるサイン。生理用品を持ち歩くなどの対策を取りましょう。

◎異常のサイン

おりものの量や状態は女性ホルモンの影響を受けて変化するうえ、個人差も大きいもの。「私だけ他の人と違うのでは?」と過度に不安に思う必要はありませんが、中には病気が原因の場合もあるため注意が必要です。以下のような「異常のサイン」を知っておきましょう。

①血が混じったおりもの

少量の血が混じったおりものは、受精卵が着床したときに生じる「着床出血」のサインである場合があります。妊娠の可能性があるときは、すみやかに産婦人科を受診しましょう。ただし、排卵期や生理前には、妊娠していなくても血が混じったおりものが出ることもあります。子宮頸がんや子宮筋腫、子宮内膜症の可能性があるため、不安な場合は医師に相談を。

②細菌感染が疑われるおりもの

「普段と比較して、おりものの量が明らかに多い」「黄緑色のおりものが出る」「カッテージチーズのようなおりものが出る」「おりものの量や状態が変化し、かゆみや腹痛・体調不良を伴う」。このような場合は、性感染症を含む細菌または真菌感染の可能性があります。できるだけ早く婦人科を受診しましょう。

まとめ~健康な膣内環境を保とう~

おりものは私たちの身体を雑菌から守り、生理周期や健康状態をチェックするのにも役立つ大切なもの。普段からおりものの状態を確認する習慣をつけるようにしましょう。

おりものの量やニオイには個人差があり、過度に気にする必要はありません。しかし、「体調には異常がなさそうなのに、量が増えた気がする」「ニオイが気になる」といった方は、ホルモンバランスの乱れなどから膣内環境が悪くなっている可能性も。

そんな方におすすめなのが、膣内の善玉菌である「デーデルライン桿菌」の増加をサポートする『乳酸菌 Rosell-11&52』を含むサプリメント。おりものの増加やニオイの原因となる膣内の悪玉菌の増加を抑え、膣内環境を正常に保ちます。ぜひ普段の生活に取り入れ、膣内を健康な状態にキープしましょう。


監修:海老根真由美
1997年埼玉医科大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター母体胎児部門にて病棟医長を就任。
2013年6月からは、白金高輪海老根ウィメンズクリニックを開業。
所属:日本産科婦人科学会・日本母性衛生学会・日本周産期・新生児学会・周産期メンタルヘルス研究会


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